「周りは全て結婚しているのに…」
結婚適齢期と言われる20代後半~30代の男性は、社会や家族、友人から
「結婚はまだか」
「子供の顔が見たい」
と、プレッシャーをかけられているように感じることがあると思います。
自分が負け犬のように感じられ、生きる価値がないと感じることさえあります。
周りの同世代から激しい疎外感を感じ、悲観的になったりすることもあると思います。
生き遅れているように感じて焦って、毎日辛い日々を過ごしているかもしれません。
僕は、”結婚は一つの幸せの形にすぎない“と思うんです。
僕は33か34で結婚しましたが、「独身のまま一人で孤独に生きる」という選択肢も持っていました。
男に生まれたからには、「女性から相手にされない⇒自分は生きている価値がない」という考えに至るのはわかります。
しかし、「結婚=幸せ」で「独身=不幸」と断言できないのも事実です。
2020年時点での、日本の離婚率は35%ほどです。
つまり、「結婚=幸せ」だとしたら、結婚したカップルの内35%の人はその幸せを自ら手放しているんです。
僕が好きな言葉で、オリエンタルラジオのあっちゃんが言った言葉に、
「優れるな!異なれ!」
というのがあります。
穏やかに生きるコツの1つは”人と比べない”ことです。
人と違っていいんです。
「○○したら幸せ」っていうのは、他人のものさしで測っているだけのことです。
ある人にとっては、休みの日は部屋で読書しているのが幸せでしょうし、またある人にとっては友達と集まってパーティーをしたり、クラブに行って踊るのが幸せでしょう。
「何を幸せに感じるか」は周りや世間が決めることじゃないんです。
一人で穏やかに生きるのも幸せ。まずは自分を知ること
“自分にとって何が幸せかを知ること”で、人と比べずに自分の幸せを追求することが出来ます。
「お金があれば幸せ」
「マイホームを建てたら一人前」
このような世間で言われることが幸せと感じる人もいるでしょう。
でも、僕にとっての幸せは、お金持ちより時間持ちだったりします。
僕は年収1000万の朝8時から日付が変わるまで働くような生活より、年収300万でも定時で帰れたり、休みがしっかりとある方が幸せだと思ってます。
遠く(他県)へ旅行に行くのも好きですが、行ったことのない近くの商店街を歩いてみたり、いつも車で通る道を歩いてみるのも好きです。
『旅行=遠くへ出かける』と思っていた頃は、そういった楽しみを見過ごしていました。
歩いていける場所でも、いつもと違う風景を見たり、新しい発見があれば新鮮な気持ちになれるものです。
いつも時間に追われているなら、ペースを落として時間を感じたり、自分と向き合うのも大切な時間の使い方です。
「好きな人いないの?」とか、
「結婚しないの?」とか、
周りは勝手にプレッシャーをかけてきます。
周りは勝手に自分たちの価値観を押し付けてきます。
「それが本当に自分にとっての幸せなのか?」
を一度考えてみるといいと思います。
確固たる答えは見つからなくても、ぼんやり方向性が分かれば、人に惑わされにくくなります。
僕は1人の時間も好きなので、「結婚するor独身でいる」というのは、どちらでも良かったんです。
“独身貴族”という言葉もあるように、1人1人いろんな生き方があっていいと思ってます。
今は生き方も多様化しています。
昔のように大企業に長く勤めて、適齢期になったら結婚して、マイホームを建てたら幸せになれるなんていうテンプレートの生き方が通用しなくなっています。
東芝、CASIO、三菱自動車など大手でも早期退職者を募るという事実上のリストラをする時代です。
僕は、いろんな人のブログやYouTube、本を読むことを通じていろんな価値観の人を知りました。
自分の考えだけに頼らず、視野を広げて、いろんな人の生き方に触れると、世間や周りの人が当たり前のように口にする”幸せ像”が自分の幸せとは違うという気づきもあります。
一人で孤独に生きるのもあり。結婚するのもあり。
僕は高校卒業してから専門~新卒2年目までは寮、それ以降結婚するまで12~3年一人暮らしをしていました。
加えて友達も少ないので、1ヶ月に1回も友達に会わないこともザラです。
「結婚するor独身でいる」というのは、どちらでも良かったんです。
きっとこういう価値観になったのは、一人でいる楽しみも知っているからだと思います。
“ぼっち”とか”一人身”ってどこかネガティブな響きに感じませんか?
一般的には、”友達がいない”とか”30代で独身”というと、何か足りない気がしたり、「寂しい」と孤独を感じるイメージがあると思いますが、僕は一人って最高な状態だと思ってます。
親子、友人、職場、取引先の人間関係に神経をすり減らすこともないし、雑音がないので自分自身と向き合うことに時間を使えるし、誰にも何も邪魔されないんです。
僕は昔は、スケジュールが埋まってないと、充実していない人間に見られているようで不安でしたが、今はスケジュールがスカスカの方が嬉しいです。
社会人になって、自分で稼ぎ、一人暮らしをするとことが自立だと思ってましたが、本当に自立するって精神が成熟することだと思いました。
1人でいるから不幸せで、2人でいることが幸せじゃないのは、離婚率35%の事実が物語っていますよね?
だから、1人でいるのも幸せ、2人でいても幸せなんです。
僕は、精神的に自立した大人同士が結婚するから、幸せなんだと思います。
どちらかが、満たされない心を相手で埋めようとすると、不幸せになるんじゃないかなと思っています。
どちらか選べる状態が不安を消す
昔、阿部寛さん主演の「結婚できない男」というドラマがありました。
「できない」は不幸かもしれませんが、「しない」は不幸ではありません。
「しない」は自分で選んでそうしているからです。
だから、「結婚したらもちろん幸せだろうけど、一人でいるのが自分に合ってるし好き」と思っている状態で1人でいるとしたら、それは幸せだと思いません?
キングコングの西野さんはこう言っていました。
「俺は結婚しない。だって絶対不倫するもんw」
これも1つの選択です。
「なんで勉強するの?」と聞かれて、
「人生の選択肢が増えるから」という答えもそういうことです。
「弁護士にもなれたけど、清掃員やってます。」というのと、
「どこに行っても採用されなくて、唯一受かったのが清掃員だったんです。」では意味が大きく違いますよね?
「自分を好きでいてくれる女の子もいるけど、今は付き合わない」
「誰も自分に見向きもしないから、付き合えない」
この2つも彼女がいないという結果は違いますが、精神的には大きく違うはずです。
『選べる状態』を作れるかどうかって幸せに関係していると思うんです。
一人で孤独でも穏やかに生きるためには?
1970年の生涯未婚率は男性1.7%でしたが、2020年には26.7%になりました。
2035年には約29%になると言われいます。
まだまだ、世の中の大半が結婚している状態ではありますが、少数派が間違っているわけではありません。
僕たちは、学校教育などの影響で多数決で物事を決めることも多く、多数決の多い方が正解みたいに思ってますが、必ずしもそうとは限りません。
僕は、左利き・内向型・HSP・転職5回・引っ越し7回・子持ちと結婚など、結構少数派の人間だと思っています。
「常識」が常識ではないこと、「当たり前」が当たり前じゃないこと、自分の「普通」が相手の普通じゃないことも知っています。
穏やかになりたいと思って始めたわけじゃないですが、多くの人の価値観に触れて視野を広げてきたことで、性格も穏やかになったと思います。
僕の好きな言葉に「無知は罪」という言葉があります。
ドラマ化や映画化もされた、漫画クロサギの主人公黒崎の言葉です。
年齢を重ねるごとに自分自身の成長や知識の習得に投資してきて良かったなと思います。
「知っていること」が増えると、物事の成り立ちとか仕組みが分かるので、イライラも減ります。
国の制度の中にも、申請しないともらえないお金とかありますよね?
たかだか35年くらいしか生きていませんが、世の中には学校では教えてくれない、知らないことで損していることが山ほどあります。
それを自分で取りにいかない人は情報弱者と呼ばれ、どんどん損していく仕組みなんだと思います。
格安SIMの存在を知らずに、毎月1万円以上携帯代に払っているのがいい例です。
他人に振り回されず、一人でも穏やかに生きられる人がこれからの時代、最強なんじゃないでしょうか。
付き合ったり結婚しても、「いつ別れても大丈夫」と思っている方が、寂しさを埋めるための付き合いよりも健全な感じがしませんか?
パートナーがいないことは悪いことのように感じますが、惨めに感じることもありません。
最終的には個人の自由です。
特別なスキルが無くても、”1人でも生きていける“というのがもしかしたら最強のスキルなのかもしれません。
自分で自分の心を満たせるようになると、他人をあまり必要としなくなります。
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