【内向的な性格の長所】もう外向的な人を目指すのやめません?

考え方

内向型日本代表候補の僕は、今まで本やツールを使っていろいろな性格診断や適職診断をしてきましたが、診断結果はことごとく内向的。

中学か高校くらいの時にやった適性検査でも、「芸術家肌です」って結果が出てきたけど、「いや…そんな絵とか得意じゃないし、美術嫌いだし…」と思ってました。

小さい頃から大勢でワイワイするテンションやノリが苦手で、1人で何か黙々とやったりしている時間の方が断然好きでした。

まあ、それでも昔は兄貴と一緒に近所の年上のお兄ちゃんたちと野球やって遊んでましたが…。

雑談が苦手だったり、他の人みたいに上手くコミュニケーションが取れなくて、「自分は人より劣っているんじゃないか?」と自分を責めたりして、ストレスだらけで落ち込む毎日でした。

そこで、あなたに提案なんですが…。

もう外向的な人に憧れて、外向的な”自分とは正反対の別人“になろうとするのやめませんか?

僕も自分の内向的な性格が嫌で、クラスの人気者のあいつみたいに外向的な人間になろうとしていました。

でも、ある1冊の本との出会いによって、

・もう別人を目指さなくていい

・内向型は強みだ

・内向的なままでいい

という自分なりの納得を得てからは、本当に楽になりました。

内向的を短所と思ってしまう理由

外向型と内向型の比率はどれくらいかご存知ですか?

3:1(内向型が25%)と書いてある本もありますし、人口の1/3(内向型が33%)とかいてあるサイト、心理学者のローリー・ヘルゴーは著書『内向的な人こそ強い人』の中で約50%が内向的な人と説いています。

諸説ありますし国によっても比率は変わってくるという話ですが、ほとんどの場合少数派に位置してしまうんです。

そして、世の中のルールや常識と言われるものは、多数派の外向的な人の意見が反映されているものが多いんです。

例えば、「友達100人出来るかな」という誰もが一度は聞いたことあるフレーズは、友達が多い方がいいという暗示でもあります。

だから、友達が少ないと「友達増やさなきゃいけない」と思ってしまうんです。

リア充という言葉も、外向的な人が優れているみたいな刷り込みです。

休日は彼女とデートしたり友達と遊んだり、誰かから連絡が来たり外に遊びに行ける人の方が人生楽しんでいて充実してるみたいな風潮があります。

内向的な人は、1人で引きこもって読書してたり、部屋のレイアウト変えたりしているだけで楽しめたりするのにね。

“自分が楽しいかどうか”を無視して、世間体や他人の目を気にした生き方をすると、外向的な人のルールに乗っかっていかないといけない気がするので、内向的な人は自分がみんなより劣った存在だと思ってしまいがちなんです。

でも、そんなことはありません。

世の中には自分以外も、自分と同じような人が結構いるんだという事実を知るだけでいいんです。

僕たちは周りに影響されます。

友達の5人中5人がすでに結婚していて、自分が結婚していなかったら「自分もそろそろ結婚考えなきゃな…」と考えてしまうと思いませんか?

それが、5人中1人だったらどうでしょう?

まだ未婚者の方が多数派なので、焦りを感じることもなく安心感がありませんか?

僕たちは多数派にいれば正しい気になって安心して、少数派だと自分が間違っているような気がしてしまうんです

でも、「多数派=正しい」じゃないんですね。

内向型は先天的なものです。

人は内向性と外向性を持っていて、天秤にかけた時どちらの傾向が強いかという話です。

生まれつき、どちらの性質を多くもっているかといったその人の特徴を表すものに過ぎません。

特徴を示すものであって、優劣を示すものではありません。

これは外向的な人はもちろん、内向的な人でさえ誤解しているんです。

でも、仕方ないと思うんですよね。

学校や国会でさえ、多数決で多い方の意見を採用するというルールの中に生きている僕たちは、「多数派=正しい」で「少数派=おかしい」という思い込みを持ってしまいがちなんです。

内向的な人の強みの探し方

強みと弱みは表裏一体ですから、今弱みと思っているものをひっくり返せば強みに変わります。

オセロみたいなものですね。

例えば、大勢でワイワイするテンションやノリが苦手というのも、ひっくり返せば長所に変わります。

・一人で充実した時間を過ごせる

・常に人といなくても困らない

・寂しさや孤独感を感じにくい

・周りの雰囲気に流されない

言い方はいろいろあると思いますが、短所だと思っているものも言い回しを変えてプラスの面に焦点を当てれば、長所に変わるんです。

もしあなたが自分の短所をノートに書きだしたとして、短所が20個見つかったとしたら、長所も同じく20個あるということです。

マイナスをプラスに変える技法をリフレーミングって言って、ある程度マスターすると今よりモテたりします。

まあ、それはいいや。

内向型人間の強み10選

内向型に関する本で一番有名なのは『内向型を強みにする』でしょう。

しかし、今回はその本ではなく、ドイツ発の世界的ベストセラー『内向型人間のための人生戦略大全』から内向的な人の強みと言われているものを10個紹介します。

1.慎重である

内向的な人は慎重です。

即断即決。思いたったら即行動。

男らしいし憧れると思います。

でも、その分リスクもデカいんです。

内向的な人は、考えてから行動する傾向にあります。

あなたもそうじゃないでしょうか?

しゃべる時も、思いつくままに喋るんじゃなくて、じっくりと考えを整理しながらしゃべる傾向がないですか?

慎重だから、始めるまでにグズグズしていたり、分からない状態だと飛び込めないという弱みにもなり得ますが、自分は慎重派なんだとわかっていれば、事前に情報を集めてリスクを減らせば行動できるという事です。

慎重だと分かっているから、「このままじゃ何も始まらない。やってみてから分かることもあるんだし、少しずつやってみて疑問があったら、立ち止まって考えればいいや。」と考えを転換させることも出来ます。

2.本質的なものを見出す

内向的な人が雑談が苦手なのは、表面的な会話にあまり興味が持てないからです。

初対面の人なら、雑談で和ませないと本質的な会話ができないので、”必要”と感じるから雑談ができたりします。

しかし、ある程度仲良くなってしまうと、雑談無しで重要な事だけを喋りたいので、雑談が”ムダ”に思えてくるんですね。

「なぜそういう風に考えるようになったのか?」

「なぜそれを選んだのか?」

みたいな、その人の価値観や考えが分かるような、その人を深く掘っていくような会話の方が面白いと感じるんです

雑談が苦手な分、その人が何を意図としているのか、どんな目的があるのかといった本質的な部分を察知できます。

歌でもノリだけの曲より、歌詞が心に染みる歌が好きだったりします。

僕もまさにそうで、カッコつけて洋楽聞いてた時期もありましたがハマらず、昭和の曲の方が心に刺さったりします。

3.集中力がある

内向的な人は持続的な集中力があるみたいですよ。

歴史に名を残すような偉人に内向的な人が多いのも、1つの大きな目標を長年追い続ける集中力だったり、1日の内の大半を目標のために時間を使ったりする集中力があるからだと思います。

しかし、この集中力も僕の経験則では、”静かで落ち着いた環境なら“という条件がつきます。

内向的な人は外向的な人みたいに、人に会ったりするなど、外からの刺激をあまり必要としません。

落ち着いた環境で一人で思考を巡らしたりして自分を充電します。

人に見られて作業していると、ソワソワしてしまったりしませんか?

それも内向型の特徴です。

だから家族が周りで喋っていたり、テレビがついていたり、しゃべりかけられたりすると、集中力が途切れやすい傾向にあります。

内向型が集中力を発揮するには、仕事に自分で考える余白が与えられていたり、急かされない、1人で没頭できるなど環境整備が必要です。

4.人の話を聞くことが出来る

内向的な人は話を聞くことが出来る人です。

「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、それが内向的な人の良いところなんです。

自分が当たり前にやっていることを特別な才能とか長所とは気づきにくいですからね。

人の話を聞けるというのは、何かを覚える点でかなり有利なんです。

話を聞ける人はアドバイスに耳を傾けるので、仕事でも家事でも要領が良いんです

上達する人は、上手くいっている人のマネするのが上手いんです。

マネするのが上手い人は、話を聞ける人ですし、本質的なものを見出す人なんです。

だからアドバイス+見ながら覚えたりして、視覚と聴覚の両方から情報取集して、さらに自分の感覚で

上手く調整できるので結果的に要領よく物事を習得できる可能性があります。

5.落ち着いている

10代20代の頃、落ち着いているとか、おとなしいと言われた経験はありませんか?

落ち着いているという言葉を子供らしくないと言った意味で受け取っていたかもしれませんが、落ち着いているのは、間違いなく強みです。

しかも歳を重ねるにつれて、その強みに気づいてくれる人が増えてきます。

子供の頃は、ちょこまか動いているのは子供らしいと評価されますが、20代半ば~30代以降は落ち着いている人の方が堂々としているとか、動じないと評価されたりようになってきます。

6.優れた分析力をもつ

内向的な人は、外向的な人に比べ思考回数が多いはずなので、思考力に優れるんです。

慎重であるが故の強みです。

思いたったら即行動みたいな人は思考がありません。

思考がないと言ったら語弊があるかもしれませんが、思いたっても「こういう場合はどうするんだろう?」と一度思考を挟むことを日常的にしている方が、思考回数が多いと思いませんか?

理論的に物事を考え仮説を立てられたり、最悪のリスクを考えられたり、数字に強い人もいるので、様々な思考を巡らせ、ヒントを集めて分析出来る人が多いのだそうです。

7.自立している

一人でも楽しめるのは経済的にだけじゃなく、精神的にも自立している証拠です。

だからリア充とか、非リア充とかいう言葉に騙されてはいけません。

そういった世間の声とは一線を画し、「自分は精神的に自立しているんだ」と自信を持ってください。

外向的でSNSで友達と繋がっていないと孤独を感じるとか、休日は外に出て遊ばないと充実しない人は、それはそれで不幸なんです。

友達に嫌われたり、予定が合わなくて仕方なく1人で過ごさないといけないとなると、充実感が感じられないからです。

その点、内向的な人は1人の時間の方が好きな人が多いですから、わざわざ外に出かけなくても充実した休日を過ごせるんです。

8.辛抱強い

内向的な人は辛抱強いと言われます。

怒りの感情が湧き上がってきた時、結構溜め込んでしまいストレスを溜めやすいので注意が必要ですが…。

偉人に内向的な人が多いのも、「辛抱強い+集中力」があるからだと思います。

一時的に上手くいかなくても、辛抱強く試行錯誤を重ねた結果、逆境を乗り越えたり、壁を突破したりする力が内向的な人は生まれつき備わっていると考えていいんだと思いますよ。

9.書くことが(話すことより得意)

内向的な人が落ち着いているとか、おとなしいと言われる理由も、話すことより書くことの方が得意だからと言えます。

例えば恋愛で、僕がまだ社交的になろうと奮闘していた頃、婚活パーティーや合コンに結構参加していました。

でも、結果的に多くの女性と知り合えたのはペアーズ・タップル・Omiaiといったマッチングアプリでした。

合コンなどは喋って興味を持たれないと、社交辞令的に連絡交換しても顔が思い出せなかったり、返信がなくなったり、わりとその場限りになりやすいです。

しかし、マッチングアプリはプロフィールを見ながらメッセージのやりとりが出来たり、会話のようなスピードを要求されないので、じっくり考える時間があるので、内向的な人向けなんですね。

恋愛でも自分に有利な場所を見つけてけば、外向的な人とも対等に戦えるんです。

世の中はどうしても多数派の外向的な人向けに設計されるので、内向的な人は自分の居場所を見つけられれば、強みを発揮出来るようになります。

10.人の気持ちがわかる

内向的な人は人の動きを察知し、気遣いの上手い人が多いみたいです。

僕は心理学をちょっとかじったので、「人は言葉では嘘がつける。信じるのは行動だけ。」と思っているので、人の行動を観察するようにしています。

その結果、「よく見てるね。」とか「なんでわかったの!?」とか言われることがあります。

人の気持ちが100%分かるようになるとは思っていませんが、分かるようになりたいなとは思いますね。

世の中には「自分さえよければ」という自分勝手な人がいる中、こういった気持ちになれるのが内向的な人に元々備わった強みなのかもしれません。

内向型に関する本で有名なのは『内向型を強みにする』でしょうけど、今回10個の強みを紹介した『内向型人間のための人生戦略大全』は書き込み式のワークブックになっていて、「自分とじっくりと向き合いたい」という人にはオススメです。

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中村あやえもんさんの『内向型の生き方戦略』も”内向型は境地に向かえばいい“というのは興味深かったですね。

「内向的な人に向いている仕事はコレです!」と断言できないのも、一人一人好き嫌いや趣味嗜好も違うので、傾向は似ていても「絶対コレがいい!」とは一概には言えないんですね。

だからこそ境地という抽象的な表現になってしまうんだと思います。

面白かったですよ。

内向的な人ほど強い信念を持って生きよう

最後になりますが、内向的な人は少数派だからこそ、自分を知ることで周りに数多くいる外向的な人の言動に惑わされなくなります。

昔聞いた言葉で、僕の心に10年以上残り続けているアール・ナイチンゲールというおっさんの言葉があります。

大衆はいつも間違っている

人間は自分が考えているような人間になる/アール・ナイチンゲール

世界は多数派の外向的な人のルールによって形作られていて、それを常識と読んでいるんです。

僕もそうだったように、内向的な人は強みではなく弱みに焦点を当てがちです。

人付き合いや仕事選びにも苦労しがちなので、次の言葉も頭の片隅に置いておくと気持ちが楽になりますよ。

誰もが1つは得意分野を持っているものだ。この世界には30万以上の職業があると言われているが、その全てが自分に合わないなどということはないのである。

僕は新卒で入った会社と、不動産営業の一部上場企業を2度辞めています。

新卒の会社は我慢して我慢して2年弱、不動産営業は半年でリタイアしました。

いつも名言に励まされてきた僕としては、「どんな言葉を知っているか?」って結構重要だと思うんですよ。

自分で自分を励ましたり、一般的に友達多い方が正義的な考えがあっても、世の中に「友達は少ない方がいい」と言っている人がいるってことを知っているだけでも、救われるっていうか。関連記事

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