感情的になる性格を治す方法を教えて欲しい。
嬉しい・楽しいはいいけど、嫌い・悲しいのマイナス感情も出てしまいます。
感情をコントロールしようと思うけど、うまくいきません。
☑イライラすることが多いから、なんとかしたい
☑思い通りにいかないと、腹が立って冷静さを失うorめちゃくちゃ落ち込んでしまう
マイナスの感情を抑えたい・コントロールしたいと思っている人へ。
僕も以前は、小さなことですぐイライラしていました。
元々僕は大声で怒鳴ったりするタイプではないので、イライラしても自分の心の中に溜めるタイプでした。
「自分が神経質すぎるのかな」と悩んでいました。
常に、心に余裕がなく、ストレスを抱えまくっていました。
ウソみたいに聞こえるかもしれませんが、今はイラ立つこともほとんどありません。
僕は特別な訓練を受けたわけでもありません。
実践してきたことは、誰でもできることだけです。
だから僕は、”誰でも物事に冷静に対処できる人になれる“と思っています。
この記事では、10年以上読書を続け、累計2,000冊以上読んできた僕が、冷静に考えられるようになった秘訣を5つご紹介します。
感情的にならないように、感情をコントロールしようとしてはいけない
僕は、感情をコントロールしているわけではありません。
感情は反応なので、コントロールできないと思っています。
水筒に入れて持って帰りたいくらい、激ウマなラーメンの出汁を飲んだ瞬間。
運転していて、無理めなタイミングで、前に車線変更してくる黒い車。
僕たちは、何かが起きた瞬間に反応します。
だから、反応そのものを変えることは無理だと思うんです。
だから大切なのは、”今までイライラしていていた出来事に、冷静に対処する考え方を身につけること”です。
僕が実践してきたことは、「人間を知る」ということです。
具体的には、本を読んだり、勉強になるYouTubeを見たり、ブログなどネットで調べたりしてきました。
分野としては、自己啓発やビジネス書、古典、心理学、脳科学など。
中国の兵法書の一節にこんな言葉があります。
有名な言葉なので、聞いたことがあるかもしれません。
彼を知り己を知れば百戦危うからず
上記の言葉は、「相手の実情と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる」という意味です。
これは、勝負事でよく使われる言葉ですが、相手がいることであれば成立します。
これは、人間関係にも応用できます。
相手が友人でも、職場の上司でも、彼女でも、人間関係であることに変わりはありません。
あなたはすでに、イライラしやすく落ち込みやすい自分のことは知っていますね?
あとは、「相手を知る」だけでいいんです。
1人1人を個別に詳しく知れれば一番いいですが、幼馴染や長年付き合った彼女でも全ての趣味嗜好を知ることは困難です。
だから、人間の心理や行動の傾向を知ることが、イライラしなくなる秘訣です。
人間の心理や行動の傾向を知れば、「きっと、○○だから○○なんだな。」と、わかるようになります。
心理学の研究者や精神科の医者のように、人間の隅々まで深く知る必要はありません。
必要最低限でいいんです。
それでは、僕が感情的にならず、冷静に考えられるようになった秘訣を5つご紹介します。
感情的にならない方法とは、人間を知ること
1.人をコントロールすることをやめる
アドラー心理学で言うところの「課題の分離」です。
自分と他人は、別の人間だとしっかりと理解することです。
もしあなたが、彼女に誕生日プレゼントにネックレスを選んだとします。
いろいろなサイトで調べたり、普段の会話や持ち物から彼女の好みを推測します。
考えに考え抜いた結果、自分でも少し高いかなと思えるネックレスを買いました。
そして、誕生日当日。
オシャレなレストランで夕食を食べ、一息ついた頃、自分のカバンからネックレスを取り出し、彼女に渡します。
自分の想像では、めちゃくちゃ喜んでくれると思っていたのに、実際は思っていたより反応が薄い。
何が言いたいか分かりますか?
相手はいつもいつも、自分の思い通りのリアクションをしてくれるわけではありません。
言われてみれば、当たり前のことなんですけどね。
相手が、自分の言った通り行動してくれるとも限りません。
☑️誕生日プレゼントをしようと思った
☑️ネックレスをプレゼントすると喜ぶと思った
ここまでは素晴らしいですね。
しかし、それに対する相手の反応までは、コントロールできません。
反応は、相手によって変わります。
そこは、僕たちがコントロールできる範囲を超えています。
☑️もっと、喜んでくれてもいいのに
☑️結構高かったんだぞ
☑️これを選ぶのにどんだけ苦労したと思ってるんだ
こんなことを思っても、どうにもならないことです。
あなたはただ、「彼女のことを考えてプレゼントを選んだ」という事実に誇りを持てばいいだけです。
彼女がどう思うかは、彼女に任せるしかないんです。
2.環境が人格を形成する
人それぞれ、育った環境が違います。
ということは、身につけてきたことや持っている常識、考え方も違います。
「常識とは18歳までに身につけた偏見だ」と言ったのは、アインシュタインです。
まさにその通りなんです。
「十人十色」「百人百様」という言葉があるように、器用不器用、物覚えの良し悪し、要領の良し悪し、得意不得意、気遣いができるできないなど、持っているものは、人それぞれです。
あなたが「普通」と思っていることが、相手にとっての「普通」とは限りません。
沖縄の人にとっては、6月に海に入ることは普通でも、北海道の人にとっては普通ではありません。
北海道の人にとって、雪が降ることは、冬の日常の光景です。
しかし、沖縄の人にとっては、雪を見ること自体が珍しいことです。
僕たちは、1つの世界に住んでいるようで、1人1人が見ている世界は全く違うものです。
あなたは、整理整頓された部屋が過ごしやすかったとしても、相手は少し散らかった部屋が居心地がいいと感じているかもしれません。
あなたは、考える前に行動する方がいいと考えているかもしれませんが、相手は行動する前に一旦考えたい人かもしれません。
同じ映画を見ても感動する場面が違ったり、大粒の涙を流す人もいます。
1人1人が違う人格を持った、別の人間なんです。
自分と違う考え方をする人と交わって、自分との違いを知ることも社会勉強です。
自分も相手も、それぞれが生きてきた過程で身につけた、偏った思考があります。
この世の全てを知っている人は、おそらくいないでしょう。
だから、自分が100%正しいなんてことは無いんです。
相手には、相手の論理があります。
3.誰もが自己中心的
「自分が100%正しいということはない」と言いました。
矛盾するようですが、僕たちは1人1人が、自分で正しいと思っている行動をとっています。
つまり、自分の信念に沿って行動しています。
「今は転職しない方がいい」と思って、転職活動はしないですよね?
「母の日には毎年、何かプレゼントするんだ」と思っていたら、プレゼントしないと何か悪いことをした気になりますよね?
普段意識していないかもしれませんが、僕たちは何らかの信念に従って行動しています。
そして、自分の信念と違う人を受け入れられない時、嫌いになったり腹を立てたりするんです。
アインシュタインの言葉にもあるように、僕たちがこれまでに身につけてきた常識や信念も、偏見だと言えます。
あなたから見ると正しいと思えても、相手から見ると正しいとは思えないこともあります。
逆もしかりです。
僕も含めて、人間は基本自己中です。
「昼ごはんはどこで食べようか?」
「今月はあといくらお金を使えるか?」
「明日は何時に起きようか?」
「3ヶ月後に車検がある」
「今日は身体が思うように動かないな」
1日の大半は、自分のことばかり考えています。
四六時中、親のこと、彼女のこと、職場の人のことを考えていますか?
1日のどのくらいの時間、自分以外の人のことを考えていますか?
きっとあなたは、僕よりは自分以外の人のことを考えていると思いますが、そう多くはないはずです。
割合の違いはあるにせよ、ほとんどの人は、1日の大半は自分のことを考えているのが事実です。
だから、相手が自分の思い通りに動いてくれないのは、当たり前なんです。
4.自分にも他人にも完璧を求めない
イライラしたり、落ち込みやすい人は、完璧主義な傾向があります。
僕も以前は、完璧主義でした。
自分に対する態度と、周りに対する態度を器用に使い分けられる人は、なかなかいません。
部屋が整っている人は、心も整っています。
モノの扱いが丁寧な人は、人の扱いも丁寧です。
このように全ての物事はつながっているんです。
完璧主義で、自分で何でもきっちりこなす人は、他人にもそれを求めてしまいがちです。
だから、一回言ったことを忘れられたりしていると、腹が立ってしょうがなくなります。
新しいことをしようとしても、事前に準備をしっかりしたはずなのに、上手くいかないとこれでもかってほど、落ち込んでしまうんです。
僕たちは、そんな万能じゃないんです。
僕は凡人なので、自分が不完全だということも知っていますし、新しい物事は練習を重ねて、失敗と修正を繰り返しながら上達することも知っています。
完璧主義を脱出して気づいたんですが、僕は自分を過大評価しすぎていたんだと思います。
最終的に完璧主義を目指すことはとてもいいことだけど、意外と60~80点くらいでも全然OKなんです。
20年や30年生きただけで、完璧な人なんていないと思うんです。
すぐ感情的になってしまうのは、自分に厳しすぎるからです。
生きていれば、凡ミスもするし、上手くいかないことの連続です。
そんな自分の人間らしさを許して、受け入れたいですね。
そんなことをすると、自分を甘やかしそうな気がすると思うかもしれません。
「甘やかす」のと「優しくする」のは全く別物です。
自分にもっと優しくすると、他人にも寛大になれますよ。
そうなると、わざわざ感情をコントロールしようとしなくても、ほとんどイライラしなくなり、穏やかになれます。
5.見返りを求めない
☑️「おはよう」と言ったら、「おはよう」と返ってくる
☑️誕生日プレゼントをあげたら、自分ももらえる
☑️会社で働いていれば、ボーナスが出るものだ
自分が何かをしたら、返ってくるものだと思ってしまいます。
しかし、これが当たり前ではないんですね。
心理学では、「返報性」と言って、「何かをされたら、返したくなる」という心理が働くとされています。
しかし、自分が何かしたから、返ってくると期待いていた時、何も返ってこなかったらどうですか?
イライラしますよね?
場合によっては、相手のことを嫌いになってしまうかもしれません。
そういう人とは付き合わなければいいんですが、職場の中や近しい関係の中にそういう人がいれば、そうもいきませんよね。
だから、感情的にならないためには、見返りを求めない。
これに尽きます。
相手に期待するのは、自分の勝手。
でも、それに応えるかどうかは相手の勝手なんです。
感情的にならない1つ目の秘訣でもお話した通り、相手をコントロールしようとするとイライラします。
見返りに何をもらえるかではなく、自分は何を与えられるか(与えたか)に焦点を当てれば、イライラすることはありません。
返ってくればラッキーです。
僕は期待してない分、返ってきたらめちゃくちゃ嬉しいですし、返ってこなくてもなんとも思いません。
感情的にならないから、健全な人間関係が築ける
相手の考えを尊重し、違いを認めれば人間関係はめちゃくちゃラクになります。
では、当記事のまとめです。
・感情をコントロールしようとしない
→感情=反応
・感情的にならないためには、「人を知る」こと
【5つの秘訣】
1.人をコントロールすることをやめる
2.人それぞれ、生まれ育った環境によって価値観が違う
3.人間は、基本的に自己中心的なもの
4.自分にも、他人にも完璧を求めない
5.見返りを求めない
生まれ持った元々の気質で、感情が表に出やすい人もいると思います。
僕は、言葉では言わないけど、態度や表情にはめちゃくちゃ出てたと思います。
明らかに不服そうな顔をしてみたり、難しい表情をして考えごとをしているように見せたり。
当時心の中で思っていたことは、こうです。
「誰か気づいてくれー!」
超自分勝手ですよね?笑
いろいろな経験と学びを通して、自分の気持ちや考え方一つで、周りの人に対する見方や物事への解釈が変わることを知りました。
感情にならない方法を学ぶ上で、自分のこと、親しいかどうかに関わらず、人のことを知ることが大切です。
自分自身も含めた、「人」を知ることで、イライラや落ち込みもほとんど無くなります。
1番のメリットは、”自分がストレスを溜めなくていい“ってことです。
最後に、僕が人を知る上で参考になった本を3冊紹介します。
感情的にならない方法をもっと知りたいと思ったら、ぜひ手に取って読んでみて下さい。
【多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ】
裏切られたとか、上司にチクチク小言を言われたとか、どうしても嫌な感情を引きずってしまうなら、読んだ方がいい1冊。
【嫌われる勇気】
200万部以上売れている、言わずと知れたベストセラー。
アドラー心理学は、使用の心理学と言われています。
人を知る上で心理学を学ぶのが、最も効果的です。難しい本よりも、この1冊でもかなり人間理解が深まります。
【禅、シンプル生活のすすめ】
1日1話(2ページ)ずつ、マイペースで読み進められます。
思い通りにいかない時や、イライラした時、落ち込んだ時などの心の整え方や、感情の整理の仕方が分かります。
コメント