「田舎暮らしはデメリットしかない」を真に受けてはいけない

暮らし方

「田舎暮らしはやめとけ!」って聞くけど実際どうなの?

田舎暮らしをしたいとは思ってるけど、実際田舎に暮らしてる友達もいないから現実を知りたい。

実際田舎に暮らす僕はこう思うわけです。

「田舎暮らしは本当にデメリットしかないのか?」

確かに一面的には田舎に住むことはデメリットです。

そこで、田舎暮らし歴20年超の僕が田舎暮らしのデメリットと、田舎暮らしを始めるポイントを解説していきたいと思います。

僕の田舎暮らし履歴書

・18歳まで兵庫県の人口5,000人のド田舎で育つ

・18~20歳まで滋賀県の人口10,000人の忍者の町で暮らす

・20~32歳までは愛知県内(知多・名古屋・三河)を4回転居

・32歳~岐阜県の人口10,000人の町で家族4人猫2匹と暮らす

こんな場所で田舎暮らしはやめておいた方がいい

まず、全く知り合いのいない場所で田舎暮らしをしようと思った時、次のような場所は選ばない方が賢明です。

・一軒家

・人口3万人未満

・駅やスーパーから徒歩20分以上

一軒家は何かと周囲に馴染まなければいけない雰囲気

田舎の一軒家が立ち並ぶ地域では、昔から住んでいる人の横の繋がりが強いです。

僕の実家でも、隣の人が作っている農作物を勝手に収穫したり(もちろん了承は得たうえで)、若い男性は消防団に入っているのが当たり前だったり。

住んでいる地区のルールを破るものは、村八分扱いされるということが起き得るのです。

今住んでいる岐阜県でも、ある時「村の集まりには今後出ません。」と言ってきたある家族がいました。

そこはやはり多数決の世界

それぞれの家が代表者を出して、集会をしている中、1件だけ「うちは集会には出ません。でも、そちらで決められたルールなら守りますよ。」という姿勢を取ったとしても、のけ者扱いされてしまうんです。

これが現実です。

人口3万人未満

これは、統計やデータがあるわけじゃないんですが、目安で人口3万人未満は経験上やめておいた方がいいです。

というのも、電気屋・コンビニ・スーパー・ショッピングモール・薬局・ホームセンターなどが徒歩圏内や自転車で行ける距離にあるのは、人口5万人~かなという印象だからです。

それに過疎化や少子化が進んでいるのもあって、これから子育てをする世代なら最低でも人口5万人くらいは欲しいところです。

博物館や美術館、図書館、演劇など文化に触れたりする機会が極端に減ってしまうということもありますし、田舎に行くほど大きな公園は少なくなります。

だから3~5万人くらいの田舎は生活には困らないかもしれないけど、駅が遠かったり生活コストやコスパ的には微妙と思っておいて差し支えないでしょう。

僕は保育園~中学生までクラス替えもなく、1学年1クラスでほぼ同じメンバーで過ごしてきました。

高校で初めて6クラスを経験したんですが、実業高校だったためクラス替えのドキドキがないまま大人になりました。

「田舎は子育てしやすい」というのを真に受けて、ド田舎に住むのだけは避けた方がいいです

人口10万とか30万の町には、それなりの企業があって自治体もそれなりにお金を持っている場合があるので、手当てが隣町より手厚い場合もあります。

これから結婚を考えている人も、田舎はやはり確率的に異性と出会える数や可能性が減ります。

マッチングアプリがあるとはいえ、出かけていくのに片道1時間とか腰も重くなりますし、相手方も気を使って気軽に誘われなかったりします。

駅やスーパーから徒歩20分以上

田舎は意外と生活費がかかると言われる所以ゆえんは、車が手放せないことにあります。

お子さんがいれば送迎などで車が必要になることもあるでしょうが、駅やスーパーなどが徒歩圏内にあれば、車がいらなくなります。

車の維持費はガソリン・車検・任意保険など意外とかかるものです。

それならわざわざ田舎に住まずに人口5万人~10万人くらいのそこそこ利便性の高い場所に住んだ方が安上がりでしょう。

田舎に住んだら生活費が安くなるというのは、車を持っていた場合、駐車場が安くなるくらいです。

賃貸のアパートに住む場合も、田舎は都市ガスではなくプロパンガスの物件が結構あるので、ガス代が約2倍になります。

生活費が安くなるという理由で、田舎暮らしを始めようと思っているなら、少し考え直した方がいいかもしれません

田舎暮らし(人口5万人未満)をオススメできない人

人口5万人以下の「ド」がつく田舎暮らしに向いていない人は下記の5つに当てはまる人かなと思います。

・これから恋人探し・結婚を考えている人

・虫が嫌いな人

・近所付き合いをあまりしたくない人

・パーティー・ライブなど都市圏で開かれる催しが好きな人

・今の仕事がしっくりきていない人

これから恋人探し・結婚を考えている人

ご存じの通り田舎は人が少ないです。

人口が減れば必然的に出会える人数も少なくなります。

高校は地元(田舎)でも大学は割と都会に出る人が多いのではないでしょうか。

就職も、働き口が多いのはやはり都会です。

僕は兵庫県のド田舎出身ですが、高校の同級生も半分以上は大阪・京都・神戸周辺の企業や大学・専門学校に行っていました。

大人になって好んで田舎に来る人以外は、都会への憧れがあったり、単純に都会の方が仕事が多いので、人は都会に集まりがちです。

なので、これから恋人作りや結婚を考えている人は田舎はやめておいた方がいいんじゃないかなと思います。

虫が嫌いな人

僕が住んだ愛知県の町は、どこも10万人くらいいました。

その頃には気にならなかったんですが、岐阜の田舎に引っ越してきて、虫が多いことに気づきました。

蚊、ゴキブリ、蜂、カメムシなどが増えます。

山が近くなるので、しょうがないんですけどね…。

そういえば、実家にいた時は秋になったら、洗濯物に必ずと言っていいほどカメムシが迷い込んでいましたw

だから、虫嫌いの人にとってはストレスが半端ないと思います。

近所付き合いをあまりしたくない人

田舎の人は過干渉というのか、繋がりがつよいというのか、仲間意識が強いというのか、お節介というのか。

いい意味でも悪い意味でも、距離が近い感じです。

だから、人混みが嫌いという理由で、「人の少ない所に住みたいから田舎に住もう」となりがちですが、近所付き合いという点では、都会の方がドライで楽です。

だから、近所付き合いを極力避けたい人は、田舎はやめておいた方がよさそうです。

パーティー・ライブなど都市圏で開かれる催しが好きな人

友達と集まって飲むのが好きとか、パーティーやライブ、お祭りなど賑やかな場所が好きな人も田舎暮らしには向かないタイプです。

都会の方が人が集合しやすいですし、一人でやる趣味などがあって、わざわざ出かけなくても一人で十分楽しいっていう人じゃないと、田舎はキツイと思います。

今の仕事がしっくりきていない人

今の仕事がしっくりきてなくて、「これから先も転職するだろうな~」と思う人は田舎に住むことをオススメしません。

やっぱり都会の方が、仕事を選べます。

田舎に移り住んでしまったせいで、給与面や福利厚生など条件はいいけど、「通勤がちょっと遠いな~」というもったいない理由で、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。

田舎暮らしをするなら

それでも、田舎暮らしがしたいという人は、応援したいなと思っています。

まあ、人生は一度きりですからね。

田舎暮らしは、小さく始めるのがポイントです。

いきなりお隣さんがどんな人かも分からない土地や家を買うことは絶対にやめた方がいいです。

まずは住み家は賃貸です。

街の雰囲気や周りの人が思ったのと違ったら、撤退すればいいんです。

変に家を買っちゃって、お隣さんがめちゃくちゃお節介な過干渉おばさんで「移動できない」ことが足枷あしかせになってしまうかもしれません。

畑をやりたいなと思ったら、畑を借りる。

近所の人と仲良くなって、畑を手伝うみたいな所からスタートしてみてはいかがでしょうか。

名古屋に住んでいても、農園みたいな所を一部借りられるサービスなんかもあったので、田舎に暮らさなくても、やりたいことがやれる可能性もあります。

田舎生まれ田舎育ちなら、田舎の現実が見えていると思います。

しかし、あなたが人口30万人の街で育ち、人口5万人の町で暮そうとしているとか、育った街より圧倒的に人口の少ない町で暮そうとしているなら、「やっぱ違った」と思った時、すぐに撤退出来るように、小さく始めてみて下さい。

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