職場などで、いい人を演じて精神的に疲れてしまっていませんか?
「それで人間関係が円滑にいくなら、それでいいんだ」と自分を騙して、自分の首を自分で絞めていませんか?
性格が悪いよりは、良い方が人間関係が上手くいくと考えているからだと思います。
昔の僕は自分の意見を押し殺し、我慢して、心の中ではブチ切れているような人間でした。
自分の性格が悪いと思っているから、口にすると、嫌われてしまったり、ケンカになりそうなことばかり頭に浮かんできます。
そして、それを隠すために”いい人”になろうとしていました。
でもそれは、本当の自分を分厚い仮面で覆い隠している状態です。
それは、次第に僕の精神を崩壊させていきました。
思っていることと、口にすることがチグハグなのは、自分が一番分かっていました。
いい人を演じたからといって、特別人に好かれるということもありませんでした。
人に好かれたとしても、それは偽りの自分。
どんなにいい人になっても、100%の人に好かれることはありません。
一定数の人には嫌われてしまったり、ウマが合わない人が出てくるものです。
僕はいい人になるのをやめた結果、前より人間関係にストレスを感じることも減りました。
自分でいうのもなんですが、好かれることも多くなりました。
いい人をやめると、人間関係のストレスも手放せて、圧倒的に自由になれます。
いい人をやめると、自分に正直に誠実に生きられるので、自分を好きになれます。
いい人を演じてビクビクしている姿より、のびのびイキイキとしている姿が人を惹きつけます。
理想的に見える「いい人」ですが、いい人ほど生きづらさに直面してしまうものです。
当記事では、いい人の特徴といい人をやめるためのヒントを紹介していきます。
いい人の6つの特徴
いい人になることは良いんですが、必要以上に他人の評価を気にしたり、人目を気にしすぎているとすれば、慢性的なストレスのもとです。
僕は知らず知らずに「自分がいい人になろうとしていた」ということに気づきました。
そして、いい人を手放せた時、生きるのがとてもラクになりました。
1.人の顔色を伺う
相手の気持ちを考えることはとてもいいことです。
しかし、占い師でも心理学に精通していても相手の考えが100%分かるわけではありません。
言葉や行動の節々にあらわれる細かなサインを読み取って、それを根拠に相手の考えていることが分かるように見えているだけです。
いい人であるがゆえに、相手の期待に100%応えたいと思うのです。
「相手の望んでいることは何か?」
それを考えること自体は素晴らしいことです。
自分の行動が、相手の望み通りになるようにしていきます。
そこに自分の意見や考えはありません。
相手の望み通りの行動だけをした結果、自己犠牲的な奉仕になってしまい、精神的に疲れてしまうことも少なくありません。
2.頑張り屋
いつも一生懸命。
何事も全力投球。
一度手をつけたら、最後までやり抜く。
どれも素晴らしい言葉ですが、そんな頑張り屋な人ほど、力の抜き方が分かりません。
「肩の力を抜く=手を抜く」と思いがちです。
肩の力を抜くことは、リラックスすることであり、手を抜くことはただ単にサボることです。
人間の集中力は、そう長く続くものでもないので、メリハリや遊びが必要になってきます。
頑張り屋さんは、次のように考えがちです。
☑期待してくれたんだから裏切るわけにはいかない
☑一度始めたことは、何が何でもやり通さなければいけない
何事にも緩急が必要です。
真面目とユーモア。
集中と休息。
仕事とプライベート。
フルマラソンを100mダッシュのように、全力で走れる人はいません。
頑張り屋の人に必要なのは、頑張らない頑張り方かもしれません。
3.嫌われたくない
人には「認められたい」「褒められたい」という承認欲求があります。
これが強すぎると、誰からも嫌われないように立ち振る舞おうとなってしまいます。
しかし、100人中100人に好かれるなんて不可能な話です。
きっと本人も分かっていますが、心の奥底で「嫌われたくない」という思いがあるので、他人に媚びたり、他人の思い通りの行動をとってしまいがちです。
そうなると、自分の思いより他人の思いを優先しがちになり、我慢が増えてきます。
嫌われないために、断れないので、自分の時間がどんどんなくなっていきます。
週末は1人で過ごしたいなと思っていても、誰かに誘われると付き合いの方を優先して、帰ってきてからドッと疲れたり、十分に休息が取れなかったりと、常に疲れた状態になりがちです。
4.疲れ気味
他人の顔色をうかがったり、嫌われたくないための行動を繰り返していると、自分の考えではなく、他人の考えや世間体などが気になります。
自分の人生より、他人の人生を生きている状態です。
繰り返しますが、他人の考えを100%理解することは不可能です。
他人にわざわざ嫌われる必要はありませんが、好かれるようにしても相手がなってくれる100%好きになってくれるわけではありません。
そうやって、他人や本当は実体のない「世間」を気にして生きていると、少しずつストレスをため込んでしまいます。
その日々溜め込んだストレスが身体の不調としてあらわれてくるので、いつもなんか疲れた状態になってしまっています。
5.優柔不断
自分の意見より、他人の意見を優先させているうちに、自分の考えが分からなくなってしまうこともあります。
「何食べる?」
「何を着る?」
こう言ったことも、
「あの人は何を食べたいと思っているかな?」
「何を着れば褒めてくれるかな?気に入ってくれるかな?」
など、他人軸で考えて答えのない問題を解こうとしてしまいます。
答えのない問題を解こうとしているので、当然答えにはたどり着きません。
どちらか迷った時は、大抵どちらも正解です。
納豆を食べるかカレーを食べるか。
納豆が嫌いな人は、間違いなくカレーを選びます。
迷ってしまうということは、結果どちらでも大差ないということです。
6.完璧主義
いい人は、完璧主義な人が多いです。
そして、完璧な状態が自分で、完璧じゃないのは、恥ずかしいとか、自分じゃないと思っているかもしれません。
いい人は、
「男なら○○じゃなきゃいけない」とか、
「誰かの役に立たなきゃ自分の存在価値はない」みたいに
誰が決めたかわからない、何かのルールにがんじがらめになっているパターンがみられます。
たかだか20年や30年しかいきていない人間は、不完全でミスもするし、忘れたりもするものです。
ちょっとミスしたくらいで激怒したり、関係が壊れてしまうなら、どのみちその人と長くいい関係は築けません。
完璧に見える人はいても、完璧な人間などいません。
完璧を目指すことはいいことですが、完璧じゃない自分も自分なんです。
完璧を求めるいい人は、
「最悪負けじゃないから、まあいいか」とか、
「できるだけこう進めて行こう」など、
柔軟な考えが出来なくなっている人も少なくありません。
いい人をやめる9つのヒント
いい人とは、他人の軸や考えに支配されている状態です。
いい人が悪いとは言いませんが、それがストレスになるなら手放してラクになりませんか?
どれだけいい人を演じても一定数には嫌われてしまうとしたら、いい人でいるメリットって何でしょうか?
そこで、”いい人”になろうとしていた僕が、いい人を手放して精神的にラクになった方法を9つ紹介します。
参考にしてみて下さい。
1.あえて空気を読まない
「KY」という言葉が流行ってから、空気を読めない人は悪者の印象です。
確かに、”空気を読めない”のは孤立する可能性があります。
しかし、あえて”空気を読まない”のは、自分で孤独を選ぶということです。
つまり、自分が選ぶ言動や行動に、自分で責任を持って生きるということです。
空気を読まずに、自分の考えで生きるということは、自分の頭で考えることが多くなります。
世間体や常識にならい、空気を読んで他人の考えで生きるのとは、真反対の生き方になります。
しかし、空気を読まない方を選んでみると、そちらの方が自由であると気づきます。
2.年齢や性別で人を判断しない
僕はこれまで、自分より年下の凄い人ともたくさん出会ってきました。
自分より年上だからとか、肩書きがあるから凄いのではありません。
どんな人にも、自分より優れている部分があります。
あなたの周りにも必ずいるはずです。
☑自分より喋るのが上手い人
☑自分より人に対する温かみのある人
☑自分より気配りの出来る人
男性女性、年上年下関わらず、そういう人はいるものです。
自分の周りを全員教師にしてって、そういう人たちのいいとこだけ見習うようにすれば、人格形成にもかなり有効です。
人は、深く付き合ってみないと、本当のところは分からないものです。
人を見た目や年齢など、目に見えている部分だけで判断しているうちは、その人のことを知ったことにはなりません。
3.見栄を張らない
見栄ほど邪魔なものはありません。
自由に生きるためには、ただ”自分を大きく見せるため”だけの見栄やプライドは不要です。
“周りによく見られたい”という願望から、次のような選択をしてしまいます。
☑カッコいい名前の仕事や職種の仕事を選ぶ
☑身の丈に合わない車をローンで買う
☑横に連れて歩くと、自慢できそうな女性を彼女にする
全てが悪いとは言いません。
それで、心が満足すればいいのかもしれません。
しかし、見栄えや周りからの評価ばかり気にしていては、自分が心の底から満足するものには出会えないでしょう。
4.自分の考えに従う
僕が上記の6つの特徴に当てはまるような、悪い意味でのいい人だった頃は、人目を気にしてビクビク、オドオドしていました。
自分の考えや意見がなく、他人のことばかり気にしていました。
しかし、有名人でもない自分に人がそんな注目しているわけもありません。
この世で一番自分のことを気にしてくれている親でさえ、四六時中自分のことを考えてくれているわけでもありません。
そして、自分の考えに従うようになって思いますが、よほど非道徳的とか、モラルを度外視するようなことがなければ、人に嫌われるようなこともありません。
“気分が乗らないから、友人の誘いを断る”程度のことで、縁が切れるなら、その人は始めから友人じゃないのかもしれません。
自分の考えに従って生きるとは、全て自己責任で生きるということです。
上手くいかなくても自己責任というと、重荷に感じるかもしれませんが、実際はそうではありません。
人のせいにして生きる方が、ストレスを抱えやすく辛いんです。
全て自己責任で生きる方が、自由でラクなんです。
5.群れない
いい人をやめるには、群れないことです。
学校、会社では集団行動が良しとされています。
だから、僕たちは集団に馴染む方が良いという価値観を植え付けられています。
事実、集団と違う行動をとる人は、変人扱いされ、排除される動きをみせます。
・いじめ
・仲間外れ
こう言ったことは、その典型例でしょう。
しかし、よく考えてみると全員が同じ価値観ということはないんじゃないでしょうか?
集団に属すると、自分が決めたわけでもないルールに、ただ従っているだけということが起きます。
その方が、自分の頭でわざわざ考える必要がないので、ラクに思えます。
しかし、それは自分に嘘をつき続けることにもつながります。
群れるのをやめて、自分の頭で考え、自分の信念に従って生きる方が僕にとってはラクな生き方です。
群れるのをやめると、孤独になってしまうんじゃないかと不安に思うかもしれません。
実際僕は、一人で行動することが好きですが、自分に嘘をついてまで、よくわからない集団のルールに従う理由もないと思っています。
6.情報に流されない
情報過多の時代です。
何が正しいのか?
自分にとって有効な情報とは?
これは、群れないこととも似ています。
「みんながそうしているから」
これは、完全に思考停止状態です。
☑流行っているから
☑みんながおいしいと言っているから
☑超有名店だから
☑テレビで取り上げられていたから
こう言ったことを判断基準にすると、世の中のマーケティングや情報に踊らされて生きることになってしまいます。
こういった情報に流されないために、僕が有効だと思っているのが、読書です。
読書は、思考力を鍛えてくれると思っているので、自分の考えの軸が出来てきます。
そうすると、流行りを追うことなく、より本質に近い部分にアクセスできるようになります。
情報に流されることなく、自分にとっては何が重要なのかも判断出来るようになってきます。
7.60点でOKを出す
いい人をやめることは、完璧主義をやめることでもあります。
僕は、完璧主義より完結主義でいいと思っています。
例えば部屋作りも、
☑100点満点の家具の配置
☑100点満点の色使い
☑100点満点の住み心地
これを目指すと、「満足」がありません。
常に、どこか満たされない感じがしてしまいます。
これは心も同じで、人付き合いや仕事でも、常に100点じゃないと満足できないとなると、終わりがありません。
プロとしては素晴らしいことなんでしょうけど、100点は一生かけて目指せばいいもので、目の前の1つ1つに関しては、60~80点でいいんです。
完成度より、スピードの方が評価されることも多いものです。
水道のトラブルでコールセンターへ電話した時、1分でも早く駆けつけて欲しいですよね?
修理の出来栄えに100点を求めることはなく、1分でも早くトラブルが解消すればいいんじゃないでしょうか?
読書でも一言一句間違わずに読むことに時間をかけるより、サラッと読んで要点を理解できている方がいいんじゃないでしょうか?
完璧は一生をかけて達成すれば良くて、今は60~80点くらいで、どんどん前に進んだ方がいいんです。
間違ったり、上手くいかなかったら修正したり、改善したりすればいい。
8.「付き合い」を見直す
群れないようになると、自然そうなりますが…笑
わざわざ電話帳の連絡先を自分で消さなくても、群れないようになると、”誘っても来ない奴”と認識されれば、勝手に付き合いは減っていきます。
自分の時間が必要な僕にとっては、これほど嬉しいことはありません。
僕と同じような内向的な人は、集団より1人でいることを好みます。
これまで無理に人に合わせてきていたとしたら、付き合いを見直すことで、1人の時間の贅沢さを味わえます。
9.自分を受け入れる
いい人になるというのは、自分の欠点を覆い隠しながら生きることだと思っています。
いい人をやめることは、自分の苦手や欠点をも受け入れて、良いところも悪いところも含めて自分んなんだと認識することです。
☑生まれつきの、気に入らないホクロやよくわからないシミ
☑本当は175cm欲しかった身長
☑ナマケモノの自分
これらは全て僕のことですが、こう言ったことを受け入れて、自分なりの生き方を模索する方が自由だと思っています。
自分を社会に無理やり合わせるというよりかは、自分の形が当てはまる場所を、社会の中から探すという感じです。
パズルのように1か所にしか当てはまらない1ピースではなく、柔軟に変化もできるんだけど、ある程度は形が決まっていると言えばわかるでしょうか…。
自分を受け入れながらも、成長や変化はしたい。
そうやって、目を背けたくなることとも向き合いながら、変化させていける柔軟性を持つことが、本当の強さなんじゃないかなと。
いい人をやめるとストレスを感じにくくなる
いい人をやめると、ストレスが激減します。
人に合わせていると、何かミスが起こっても人のせいにしがちです。
人や環境のせいにしているうちは、ストレスが消えることはありません。
人や環境のせいにするということは、根本的な問題は自分以外にあると考えるので、人や環境が変わらない限り解決はあり得ないからです。
だから、自分の行動や言動全てを自己責任で生きた方が、圧倒的にストレスが減るんです。
根本的な問題は、自分の行動や言動が変えれば解決できることばかりだからです。
では、当記事をまとめます。
【いい人の6つの特徴】
・人の顔色を伺う
・頑張り屋
・嫌われたくない
・疲れ気味
・優柔不断
・完璧主義
【いい人をやめる9つのヒント】
・あえて空気を読まない
・年齢や性別で判断しない
・見栄を張らない
・自分の考えに従う
・群れない
・情報に流されない
・60点でOKを出す
・付き合いを見直す
・自分を受け入れる
いい人であることは、一見いいように見えますが、本来の自分を押し殺して生きる自己犠牲的な生き方にもなり得ます。
あなたはもっと自由で良いんです。
いい人をやめて、本来の自分を取り戻しましょう。
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