内向的な性格で生きているだけでしんどい…。
なんでも考えこむ性格で、友達と言える人は片手で数えられるほど。
上手くやろうと思えば思うほど空回りしてしまうし、その結果ツラい思いをして終わってしまう…。
以前はこんな感じの僕でしたが、今思えば『夢をかなえるゾウ』を読んだことをきっかけに徐々に人生が動き始めた気がします。
夢をかなえるゾウを読んだことで、ソファを捨てベッドを捨て、テレビを捨てました。
当時から「会社員を続ける未来」に絶望を感じていた僕は、副業を始めていました。
でも、「頑張りたい」という思いと同時に
・疲れた体を休めたい
・ラクをしたい
・寝たい
という欲望に勝てず、ソファに寝そべってテレビを見てるうちにうたた寝するような生活をしていました。
それのせいで、自己嫌悪に陥ったり、決めたことを実行できない
自分に自信を失っていました。
そんな自分を変えるべく、ダラダラしない環境を作るために
・ソファ
・ベッド
・テレビ
の3つを処分しました。
結果的に、この出来事が僕がミニマリストになる入り口だったのかもしれません。
内向的な性格の人は、刺激に対して感度が高いので、外向的な人と同じ環境にいると、苦しくなってしまいます。
だから、自分の身の回りの環境を意図的に整備する必要があるんです。
内向的な性格の人は外向的な別人になろうとしなくてもいい
世の中の75%は楽天的で活発な「外向型人間」だという。
残りの25%の「内向型人間」といえば、大勢の人といるのが
苦手で、外に出ると疲れやすく、考えすぎるタイプ。
とにかく肩身が狭く、なんとか自分を変えようと思いがちだ。
「外向型」と「内向型」がじつは生来の脳の回路の違いによる
気質タイプの違いであることをご存じだろうか。
~中略~
内向的であることへの羞恥心が消えたとき、そのことがいかに大きな
効果をもたらすかをわたしは知っている。
本来とちがう自分になろうとするのをやめれば、心はずっと軽くなる。
内向型を強みにする/マーティー・O・レイニー
・社交的ではない自分
・交友関係が狭い自分
・周りの同僚たちと同じように振る舞えない自分
僕もそんな自分が嫌で嫌で、明るくクラスの人気者のような外向的な人間に憧れ、そんな人になりたいと思っていました。
でも、それは本来の自分を偽って生きることだと理解できた時、肩にズッシリと背負っていた荷物を下ろしたように心がスッと楽になりました。
長年悩んできた自分の性格を理解できた時、他の誰かになろうとしなくていいんだと心から思えました。
僕は、「みんなと同じでなきゃいけない」と思いすぎていたんです。
・友達は少なくていい
・無理に明るく振る舞わなくていい
・無理に喋らなくていい
このようなことが腑に落ちた時から、ストレスも激減し、周りの目よりも自分のしたいこと、進みたい道、自分らしい人生を送れるようになりました。
「内向型を強みにする」にもある通り、内向的な性格の人は25%くらいとされているので、少数派なんですね。
少数派は「多数派が正義」とされる世界では、社会に馴染もうとすればするほど、生きづらく感じます。
世の中の常識とか普通は、多数派の意見が尊重されます。
でも、よく考えてみて下さい。
「多数派=必ず正しい」わけでは無いんです。
極論になりますが、一般的に人を殺すことは「悪」ですよね?
でも、戦争中や戦国時代ならどうでしょう?
一人でも多く殺した人がヒーローになり得るんです。
人を殺すことでさえ、時代や境遇が変われば「善」とされるんですよ?
外向的な人が大多数を占めるこの世界で、内向的な人がストレスなく生きるには、内向的な自分の性格を正しく理解しておく必要があります。
そうでないと、外向型が住みやすいように設計されたルールに合わせていると、消耗しヘトヘトになってしまいます。
持って生まれた気質が真逆ですからね。
内向的な性格の人が元気を取り戻すのは、刺激の少ない環境
内向的な性格の人の特徴として、
・自分1人か2・3人(少数)の親しい友達とくつろぐ方が好ましい
・楽しいことでも、外で何かした後は、休息をとる必要がある
・話したり行動したりする前に、考えることが多い
・聞き役になることが多いが、自分にとって重要なテーマについては沢山話す
などがあげられます。
内向的な人と外向的な人は、真逆の性質を持っているので、休日の過ごし方にも大きな違いがある。
外向的な人は、外からエネルギーを得るため、友達とお茶したり、買い物に行ったり、とにかく外に出たがる。
反対に、内向的な人は家で自分の好きなことをして、1日過ごしていられる。
たまには、外に出ることもあるが1日中出かけていると、しばしば家に帰りたくなる。
僕も、午前と午後に誰かと会う約束をしていた時なんかは、間が2時間空くなら、一旦家に帰りたいと思ってしまう。
出先で昼ご飯を食べていると、気が休まないからです。
僕は内向的な性格です。
たまには人に会いたくなる時もありますが、基本1人で気楽に過ごすのが好きです。
これは、内向的か外向的かの違いで、どちらが良い悪いという話ではありません。
内向的な人は内向的な人に適した環境にいないと、すぐに消耗してバッテリー切れを起こしてしまいます。
だから、内向的な自分の性格を否定するんじゃなくて、外向的な人との違いを理解することで、自分と上手く折り合いをつけられるようになります。
外向的になろうとすればするほど、苦しくなって精神的に病んでしまうので、ご注意を(←経験談)。
内向的な人は、刺激に対して感度が高いので、今もし心の平安が得られていないなら、物を減らすことから始めてみるのがおすすめです。
例えば、服の数が多かったらコーディネートを考えるのに、時間がかかります。
スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)やマーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)は、毎日同じ服を着ていることで有名です。
彼らも、「毎朝着る服を選ぶ」という選択をしないために、服を固定化しているんです。
「考える」というのは、一番脳がエネルギーを使う行為です。
選択肢を減らせば、どれにしようかと悩む時間も減ります。
断捨離で視覚的にモノを減らすのも、脳のエネルギーを奪わないためです。
あなたも夜寝る時に、エアコンの室外機や冷蔵庫の音が気になって、なかなか寝つけなった経験がありませんか?
僕たちの脳みそは、五感に入ってきた情報を強制的に処理しようとします。
だから、集中して映画を見ている時に、横から喋りかけられて、しっかり話を聞こうと思うと、映画の内容が入ってこなかったりするんです。
だから、内向的な人が自分らしい生き方をするためには、刺激の少ない環境を意図的に作ることが大切です。
例えば今、次のような環境に身を置いているとしたら、ストレスMAXだと思います。
・毎朝、満員電車で通勤している
・デスクワークの時、隣の人が近い、仕切りがなく顔を上げれば上司の顔が見える
・毎月のノルマが決められていて、プレッシャーがきつい
・頻繁に飲み会がある
・部屋に物が多く、散らかっている
このような環境にちょっとずつ手を加え、環境を整備していくことで、刺激を減らしていくようにしましょう。
五感の刺激を減らせば、同時に今抱えているストレスも激減します。
そんなストレスMAXの内向的なあなたにオススメなのが、ミニマリストという選択です。
内向的な性格を活かす生き方とは?
内向的な性格×ミニマリストは相性抜群なんです。
ミニマリストになることで、自分の周りから雑音を取り除き、”好き”に囲まれて生きることが出来ます。
ミニマリストは、最小限のもので暮らす人たちを指しますが、「最小限」は人によって変わります。
だから、ミニマリストでも料理が好きな人は、料理に関するものは多めに持っています。
服が好きな人は高価な服を愛用しています。
ミニマリストの人たちに共通することは、物を少なくするにあたって、持ち物や付き合う人たちを厳選している点です。
内向的な性格の人は、考えることが得意です。
断捨離は自分と向き合う作業です。
しかし、この過程を経ると、
・自分のこだわりたいところ
・こだわらなくていいこと
がハッキリわかってきて、「なんで今まで、あんなもの持ってたんだろう?」と気づくことが出来ます。
・今まで、いかに刺激の多い生活をしていたか
・今まで、いかに無駄なものに時間とお金を使っていたか
・今まで、いかに人の価値観に流されて生きてきたか
など、分かることが沢山あります。
自分にとっての最小限で生きるから、
・季節の変わり目の風の冷たさ
・人のさりげない優しさ
・触り心地のいいタオルに身体を包まれる気持ちよさ
など、今までは雑音にかき消されていた気づかなかった小さな幸せに気づけたりします。
僕たちは、知らず知らずの内に、人の評価、世の中の流行り、世間からの目など、本当は気にしなくていいことに気を取られて、自分にとっての本当に大切にしたいものが見えなくなっています。
そういう点でも、ミニマリストはオススメなんです。
僕は内向的な性格だから、生きているのがしんどいんじゃなかったんです。
自分の性格を理解しようともせず、周りの友達の価値観、世の中の流行りに惑わされ、他の誰かになろうとしていたからしんどかったんです。
自分らしく生きるためにも、まずは自分を知ることが大切です。
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