物を捨てられない本当の理由は「もったいない」からではない

暮らし方

物を捨てられずに困っています。

買ったっきり使っていない物、友人からもらったけど使わなかった物などです。

自分で買って使った物だと割り切って捨てることが出来るのですが…。

新品や貰い物だと「せっかく貰ったのに」「使っていないのにもったいない」という思いから、なかなか捨てられず、部屋が散らかってしまいます。

こういうことありますよね?

もったいないというのは表面的な理由で、ホントは貰い物やまだ使えるものを捨ててしまう自分を認められない・許せないのだと思います。

物は使ってこそ価値がある

使われず置いてある物は、ゴミと同じです。

物は使ってこそ価値を持つんです。

トイレットペーパーやサランラップのような、日常的に使う物のストックは別ですよ。

「絵画や彫刻のような美術品は使わないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、それを飾る人にとっては毎日眺めて良い気分になるなら、それは価値のあるものです。

水槽に入れた水も、循環させないとヌメヌメしてきたり、こけが生えてきたりして変色してきます。

もったいないからと、使わずに物置にしまわれていると、気づいたころにはホコリまみれになっています。

物も循環が必要なんです。

あなたが朝は食パン派だとすると、トースターがあった方がいいですよね?

そうすると、トースターを買うかもしれません。

パンを焼くために「トースターが欲しい」と思うんですが、本当に欲しいのはトースターではなく、こんがり焼けた食パンなんです。

だから、毎朝誰かが焼いた食パンを届けてくれるとしたら、トースターも不要でしょう。

しかし、現実的に無理なので、家で食パンを焼けるようにトースターを買うんですよね?

今まではトースターが必要だったけど、ある日から超心優しい近所のおばあちゃんが、「毎朝焼いた食パンがあるから、食べにおいでよ。私も一人だから寂しいのよ。」と言ってきたらどうでしょう?

今まで必要だと思っていたトースターは必需品から不要品になるのです。

これは、新品でも中古品でも貰い物でも一緒です。

使われていない物は、あなたにとっては価値のない物なのです。

ただ、人のライフスタイルや趣味、興味は多種多様なので、あなたにとって価値のない物でもある人にとっては必需品だったり、価値のある物になるのです。

だから、メルカリやオークション、リサイクルショップで売ったり、ジモティーで格安or無料で近くに住む誰かに譲ってもいいのです。

たとえ、貰い物であろうが、自分の家の物置で使われずにホコリがかぶってしまうよりも、必要としている人に使われる方が喜ばれるし、物として価値があると思いませんか?

貰い物を捨てる人は性格が悪いのか?

貰い物を捨てる人は性格が悪いのでしょうか?

せっかく貰ったものを捨てるのはもったいないという気持ちはよくわかります。

しかし、貰ったものを使わずに誰かに譲ったり、捨てたりすることと、性格が悪いことは本当に関係があるんでしょうか?

例えば、あなたいつも来ているサイズはMサイズなのに、「めちゃくちゃ似合うと思って買ってきたんだ~」と渡された服を見ると、Sサイズだった時。

気持ちはもちろん嬉しいですよ。

でも着れないじゃないですかw

他にも、いつも白か黒の服しか着ないのに、超ド派手なレインボーカラーの服貰っても着ないじゃないですかw

これって性格悪いんですかね?

自分の事を思って選んでくれた気持ちはもちろん嬉しいのですが、これは送り主も悪くないですか?w

自分の趣味を押し付けてくるわけですから。

もったいないというのは、うちのばあちゃんもよく口にしていたように、日本に根強く残る文化だったりします。

環境分野で初のノーベル賞を受賞したワンガリ・マータイさんによって、世界の共通語として「MOTTAINAI」キャンペーンがされたりもしています。

「もったいない」というのは、環境の3R+リスペクトのRが込められているのだそうです。

環境の3R

・Reduce(ゴミ削減)

・Reuse(再利用)

・Recycle(再資源化)

もったいないという言葉の中には、再利用や再資源化という言葉も含まれます。

ということは、その服が好きとか必要としている人の手に渡るようにした方が良くないですか?

本当にもったいないと思うなら、ゴミを出さないように買い物の際、「これは本当に欲しいものか?」「これは長期的に使うものか?」など慎重に考えてから買う必要がありそうですね。

勝手に送り付けられてくる場合を除いて、受け取る時に断る勇気を持つことも必要です。

大丈夫。

あなたが断ることで、本当に必要としている人の手に渡るという可能性を高めることになりますから。

物を送る時には、本当に相手のことを考える必要があります。

僕はこれらを踏まえて物を送らないようにしています。

送るなら食べ物ですね。

しかし、知り合いレベルで相手のことをよく知らない場合は、嫌いだったり苦手な食べ物が分からないため、迷惑になることもあるので、基本贈り物はしません。

「貰ったけど困る」という思いをさせるということは、ゴミを送り付けているのと同じだからです。

物を捨てられないのではなく、性格がいいはずの自分を捨てられないのでは?

物を捨てられない本当の理由は、貰い物や新品を捨ててしまうような性格の悪いやつだと思われたくない、もしくはそんなやつになりたくないといったところだと思います。

物を捨てられない人が捨てたい誤解

・貰ったもの、新品を捨てるのは性格が悪い

・貰ったものは全て大切にしなければいけない

物を捨てられる人の思考

・使わない物は新品だろうが貰い物だろうがゴミに変わりはない

・こちらの事を考えない送り主も悪い

・使われずに物置でホコリまみれになっている物、それに使っているスペースも、もったいない

多くの人は性格が悪いと思われること、自分で思ってしまうことがダメージになるようです。

しかし、人はどこか性格の悪い部分を残しておかないと生きていけません。

どんな誘いにも応じてたら自分の時間もなくなるし、ただの都合のいいやつです。

お金をむしり取られるかもしれません。

どこかで断る必要があるし、どこかで自分を優先しなければいけないのです。

物を捨てるようなやつは、恩知らずの性格が悪いやつだという偏見を捨てることから始めてみませんか?w

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