悩みは消えないものだが最小化は出来る

読書

絶望的なことを言います。

僕たちが悩みから解放されることは無理です。

1つの悩みを解決しても、新たな悩みは出てくるものです。

例えば、「なんでモテないんだろう?」って悩んで痩せるとします。

でも、「痩せたのになんでモテないんだろう?」と悩みトーク力を磨く。

トーク力を磨いたのになぜかモテない…。

「やっぱイケメンじゃないからかな?」「トークの内容かな?」と悩みは尽きない。

同じ悩みでもこう考える人もいます。

「なんでモテないんだろう?」と悩んで、

「顔が悪いからモテないんじゃないか?」

「なんでこんな顔に生まれたんだろう?」

「あの家に生まれたのが、運の尽きだ…」

「いいよな、顔の良い奴は…」

前者と後者で悩みの質が違うのが分かりますか?

前者は良い悩みで、後者は悪い悩みです。

その違いは、「自分でコントロールできるかどうか」の違いです。

髪型や服装などの外見を変えたり、トーク力を向上させることは努力次第なので、自分でコントロール出来ることです。

一方、どの親の元に生まれるか、どんな環境に生まれるかは自分ではコントロール出来ません。

悪い悩みはいくら考えても、自分では手の施しようがないので、悩んで悩んで、最後はうつになってしまいます。

良い悩みは前進するのに欠かせない

僕は心理学を学んで人間の傾向を知ったり、自己分析して自分の得意不得意を知ったり、人間性を向上させれば、ストレスがゼロに出来るものと思っていました。

でも、実態は違いました。

勉強すればするほど、

「もっと効率的に知識を吸収できないだろうか?」

「知識だけ増やして、頭でっかちになっていないだろうか?」

「今、自分が勉強していることは本当に意味があるのだろうか?」

など、いろんな悩みが次々と出てきます。

迷った所で立ち止まってしまえば、同じ悩みを繰り返すだけです。

よく言われるのが、人間関係で会社を辞めても、次も人間関係に悩む。

給料のせいにして会社を辞めても、次の会社もお金の問題に悩まされる。

だから、悩みが変わっているということは、前進している証拠です。

自分でコントロールできないものは手放す

地震が怖いからといって、毎日地震に怯えて暮らす人はいないと思います。

実際いたら、間違いなく心を病むでしょう。

人間に出来ることは、地震が来ても耐えられる家を作ることだったり、地震の影響で津波が来ても陸地に水が流れ込まないように堤防を作ったり、防波堤を作ることです。

僕たち個人に出来ることは、万が一に備え防災グッズをそろえたり、避難経路や避難場所をあらかじめ確認しておくことです。

明日の天気予報が雨だからと言って、雨ごいはしないですよね?

次の日に傘を持っていくと思います。

僕たちは自然を相手にした時は、コントロールしようとせず、そうなった時の対策をうつことだけを考えます。

でも、人間相手だと、なぜかコントロールしようとしてしまうんですね。

「言った通りにしてくれない」

「思った通りにやってくれない」

「そんなつもりで言ったんじゃない」

相手の心は、自然と一緒です。

相手が自分の言動や行動をどう受け取るかは、コントロールできないんです。

相手には相手なりの正義、信念、価値観があります。

どうしても「合わないな」と思う相手を変えようとするより、離れてしまった方がずっといいんです。

・相手がどう思うか?

・相手が自分の通りにしてくれるか?

・相手が自分と同じ思いでいてくれるか?

このようなことは、コントロールできないので考えてもムダなんですね。

自分のことを相手がどう思うかは、相手の勝手なんです。

任せるしかありません。

どこからが自分が考える領域で、どこからが相手が考える領域かをしっかり区別して、相手の領域のものはコントロールしようとしないことが、ストレス軽減のコツです。

相手の領域に介入するから、

「自分はこれだけしてあげたのに何も返してくれない」とか、

「自分はこれだけ頑張ったのに、全然評価してくれない」とか、

ストレスMAXになってしまうんです。

自分で変えられるものだけに集中する

うつになるような悪い悩みに心を支配されないためには、自分でコントロール出来ることだけに集中することがポイントです。

例えば自分が片思いしている女性が、全然自分に興味すらない状態だとします。

この時に、変えられないものは女性の気持ちです。

変えられるものは、女性への接し方、接触頻度、自分の外見、テンション、リアクション、話の聞き方など無数にあります。

「なぜあの子は、自分に振り向いてくれないのか?」

と自分の中に原因を探したり、

「どうやったら、あの子に興味を持たせることが出来るか?」

と自分を変えることを考えたり、

「あの子が興味をもつような男性は、どんな男性か?」

と相手の立場に立って考えたり、

同じエネルギーを使うなら、自分の力が及ぶ範囲を変える方に力を注ぐことです。

今までと同じことをやっていて、女性の気持ちを無理やり向かせるのは不可能です。

その女の子が振り向く可能性があるとすれば、今までと違う行動をした時だけです。

あなたが今までと違う行動をするから、それに女の子の気持ちが動く事はあります。

「馬を水辺に連れていくことは出来るが、水を飲ませることはできない」という有名(?)なことわざがあります。

人間の気持ちもそうです。

デートに誘ったり、外見を整えたり、トーク力を鍛えたりすることは自分でコントロール出来ます。

しかし、

・デートの誘いに乗るor乗らない

・カッコいいと思うor思わない

・会話を面白いと思うor思わない

は、相手女性しか判断できないことです。

僕たちに出来るのは、自分の最善を尽くすことだけです

「自分の最善」のレベルを上げていけば、好かれる可能性はグッと上がるし、良い思いを出来る回数も増えます

女性関係でも、勉強でも、スポーツでも出来ることは常に、自分がコントロールできることだけに集中することです。

相手を支配・コントロールしようとすればするほど、怒りや嫉妬が湧き上がってきたり、落ち込んだり、裏切られたと思ったりします。

これは相手の言動や行動に振り回される状態です。

そうじゃなくて、自分が出来ることを淡々とやればいいんです。

相手に振り回されるのは、相手に期待しすぎです。

期待や要求に応えてくれない。

これは悩みです。

そんな時は、このような本がおすすめです。

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