田舎暮らしってそんな甘くないのかな?
数年後に田舎暮らしを予定しているんですが、便利な街の生活に慣れきっている自分が田舎暮らしをするのは無理なのかな?
このような悩みがあると思います。
都会的で便利な暮らしも悪くないけど、将来的に田舎暮らしをしてみたいという願望もある。
僕自身は人口5,000人の町で高校まで生まれ育ち、大都会とは言えないまでも名古屋とその周辺で合計12~13年暮らし、今は岐阜の人口1万人の田舎で暮らしています。
これまでド田舎からほどほどの都会まで住んできて、今田舎暮らしをする僕が思う、田舎暮らしに失敗しないために考えたい4つのことをお伝えしていきます。
1.田舎暮らし失敗者から学ぶ
2.田舎にもレベルがあることを知る
3.そもそも自分は田舎暮らしに向いているのかを考える
4.田舎を肌で感じる
田舎暮らし失敗者から学ぶ
ネットに転がっている様々な声を集めてみました。
・村八分にされた
・不便さに慣れない
・親もいないし何でも話せる友達が近くにいない
・自治会や祭りなどの地域参加に馴染めない
・公共交通機関、商業施設、飲食店、娯楽施設、医療機関が少ない
・プライベートにまで干渉してくる距離感が負担
・自分の希望の職種の求人がない
・消防団、草刈り、会合など何かと忙しい
まとめると、大切なのは、不便さを楽しむ余裕、コミュニケーション、移住前からある程度の経済力の3つなのかなと。
田舎にもレベルがある
一言で田舎と言っても、レベルが存在します。
住んでいる人が全員高齢者で、その方たちが無くなったら消滅してしまいそうな田舎。
人口5,000人、1万人の「この町、住民税以外何で賄ってんの?」と思うほど、店や工場が少ない田舎。
人口3万、5万規模の、山や田んぼでほぼ緑の景色だけど、そこそこお店もあって、車があれば同じ町内で生活には困らない田舎。
人口10万人規模の徒歩か自転車圏内で、ほぼほぼ生活が成立しそうな快適な田舎。
山の中でバスが1時間に1本とかのド田舎に行くと、車か最低限原付バイクがないとキツイです。
このように田舎にもレベルがあります。
静岡市などは人口70万人ほどいますが、全国的に見たら田舎という認識だと思います。
つまり、どのレベルの田舎に住みたいのかで探す地域は全然変わってくるんじゃないでしょうか?
そもそも自分が田舎に向いているかどうか?
やりたいことと得意なことが違ったりするように、そもそも自分が田舎に向いているのかどうかを考えたことはありますか?
田舎でも賃貸なら近所付き合いを求められることはないでしょう。
しかし、家を購入して住むなら、その地区の一員としての活動も一緒に求められます。
残念ながら、地区の集まりに参加しない、消防団に加入しないことで村八分にされるということが実際に行われています。
僕が住んでいる地区でも、地区の集まりに参加しないと表明した人に、退会届みたいなものを書かせるという光景を目にしました。
「みんなと違う方向を向くものは阻害される」
仲間意識や結びつきが強すぎるあまり、小学生のいじめのような文化が根強く残ってしまっているのだと思います。
僕なんかは「別に個人の自由じゃねえの?」と思ったりするんですが、そういうことが許されない場所もあるみたいです。
関わることなく、マイペースなスローライフを送りたいという人にとっては、人口10,000人以下の小さな町はあまりオススメできません。
あなたはどの程度の田舎暮らしを想像していますか?
・田舎の山道で車を乗り回したいのか、車を手放して駅、スーパー、コンビニまで徒歩圏内のエコな生活がしたいのか?
・ライブ、クラブ、飲み屋で集まるなど、刺激的な生活がどれくらい減っても平気か?
・積極的に人付き合いしたいかどうか?
虫が苦手なら、山に囲まれた田舎は地獄です。
田舎暮らし=家を買うというイメージがありますが、最初は賃貸も視野に入れてみては?
家を買うというのは、ギャンブル的要素も含んでいて、隣人にめちゃくちゃ嫌な人が出来てしまったり、めちゃくちゃおせっかいな人がいたりする確率もゼロではありません。
田舎暮らしに失敗しないための3つのステップ
1.旅行者として見に行く
2.賃貸に住んで生活する
3.定住する(中古物件)
失敗しないコツは、小さく始めることです。
デートして良いなと思ったら付き合って、同棲して結婚みたいな流れです。
デートもせず付き合う。
同棲せず結婚すると、なんか後悔しそうなの分かります。
仮に起業しようと思ったとして、売り上げが立つかもわからないのに、いきなり事務所を借りるのは無謀としか言いようがありません。
まずはリスクなく自宅を事務所代わりにして、売り上げが上がったり安定してから、次のステップに移る方が安全です。
田舎暮らしも、現地を1回や2回ちょろっと見ただけで、いきなり引っ越すのは危険極まりありません。
旅行で行くのと、実際にそこで住むのは全然違うものです。
旅行は大抵、観光地や土産物屋などキレイな所を見て、非日常を楽しむじゃないですか?
でも住むことは日常であり、生活なんですよ。
移住者向けの体験ツアーなど、移住者向けのイベントに積極的な自治体が増えています。
愛媛県だったと思いますが、移住後も役所の人がめちゃくちゃ積極的に移住者をフォローしてくれるとか。
島根だったかな?w
本当に「心の底からここに住みたい!」と思わない限り、お試し感覚で賃貸物件を借りてみて、その地域で半年~1年暮らしてみて、気に入ったなら家購入みたいな流れの方がいいと思います。
実際住んでみると、どこの地区が便利だとか、住むまでは分からなかった細かい違いにも触れることが出来ます。
いきなり大金をつぎ込んで家購入というのだけはオススメしません。
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