「もっと外向的になれるといいね!」
「もっと明るくオープンになろ!」
と言われてモヤモヤしていませんか?
実は内向型人間について正しく理解すると、そのような外野の声に惑わされることが無くなります。
なぜなら内向性は、根本的な気質の1つなのです。
内向的な人に「外向的になれ」というのは、男として生まれてきて今日まで男として生きた人に、「明日から女として生きろ」というくらい無理なんです。
この記事では、僕も誤解していた内向的な人について抑えておくべき4つのポイントをお伝えします。
記事を読み終える頃には、外向的な人の声に惑わされなくことなく、内向的な自分のままでいいんだと思えるはずです。
内向的な人と外向的な人の違い
内向的な人はしばしば誤解されています。
なぜなら、内向的か外向的かは脳や遺伝子が違うだけだからです。
内向型という概念を提唱したのは心理学者のユングでした。
彼が「内向型」「外向型」という性格分類の1つとして使った言葉、当時は科学的根拠のない性格診断とされていました。
実際に、時代が流れ脳科学などの分野で研究が進んだことで、次のような違いが分かってきました。
・内向型と外向型では血液が別個の経路をたどる
・異なる神経伝達物質を必要とする
・内向型は副交感神経系が優位、外向型は交感神経系が優位
・内向型は長いアセチルコリン経路に支配されている、外向型は短いドーパミン経路に支配されている
これだけだとなかなか理解が出来ないと思うので、下記の動画を見てもらった方が理解しやすいです。
プリンストン大学卒業後、ハーバード大学ロースクールを経て、弁護士からライターに転身し、『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法 』や『内向型人間のすごい力』などの著作で知られるスーザン・ケイン氏のTEDトーク。
内向的な人なら心当たりがある感覚だったり、内向的な自分を変えなくていい理由がより深く理解できると思います。
内向的な人の特徴
内向的な人の最も顕著な特徴は、エネルギー源です。
なぜなら内向型の人は、アイデア・感情・印象といった自身の中の世界からエネルギーを得ています。
その人自身が、エネルギーの保有者なんです。
実際に、『内向型を強みにする』の中にこんなことが書かれています。
外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになります。
これはイライラ、あるいは麻痺に似た感覚かもしれません。
中略
内向型の人は、充電式のバッテリーに似ている。
彼らには、いったんエネルギーを使うのをやめて、充電のために休息をとる必要がある。この休息をもたらすのが、刺激の少ない場所だ。
それは、エネルギーを回復させてくれる。
そういった環境こそ、彼らの居場所なのである。
さらに、内向型の人の特徴には次のようなものがあります。
・大勢より自分1人か、2~3人の親しい友達とくつろぐ方が好ましい
・深く付き合っている人だけを友達だと思っている
・たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、休息をとる必要がある
・聞き役になることが多いが、自分にとって重要なテーマについては沢山話す
・無口で冷静に見え、観察するのが好きである
・話したり行動したりする前に、考えることが多い
・人前で、またはプレッシャーはかかったときに、頭が空っぽになったことがある
・せかされるのは好きではない
あなたも全てには当てはまらないかもしれません。
僕は正直、「せかされるのは誰でも好きじゃないんじゃない?」と思ってしまいましたw
その人が内向型か外向型かということは白黒はっきりつけられるものではないようです。
誰もが内向性と外向性の両面をもちあわせており、その度合いは年齢や環境・経験など後天的な要素で変化するものだとも言われています。
そのため現在では、先天的な特性と後天的な要素の割合は半々程度とされています。
引用:ZUU online
内向的な人と外向的な人に優劣はない
内向的な人、外向的な人という言葉は特徴を表す言葉であり、優劣を表す言葉ではありません。
しばしば内向的というのはネガティブな表現として用いられがちです。
内向的な人が引け目を感じるのも無理はありません。
世界の75%は外向型人間だと言われていて、学校、そして国会でも多数決や過半数で多い方の意見が正しいとされるのです。
実際に、外向的な性格を心配する声は皆無で、心配されるのは内向的な性格の人ばかりです。
僕たちは外向型人間が生きやすい世界のルールで生きているんです。
・友達の多くて、休日に外に出かけるのが充実した休みの過ごし方だ
・もっと積極的に人に関わった方がいい
・休み時間に読書をする奴は陰気だ
内向的な人は、子供の頃から外向的になることを要求するような社会のメッセージの中を生き続けています。
そりゃ、苦しくなりますよ。
内向的な人に向いている職場や日常の環境
内向的な人には内向的な人に合った職場環境やプライベート空間があります。
なぜなら、外部の刺激に対する許容度が違うからです。
実際に、外向的な人がエネルギーを補給できる環境は内向型にとっては消耗する環境だったりします。
反対に、内向的な人にとって心地いい空間は、外向的な人にとっては刺激不足になってしまいます。
内向的な人が、心地よいと感じやすい環境は、「内向的な人の特徴」で紹介したものに加えて、次のようなものがあります。
・仕切られた空間か個室
・深く狭い会話や付き合い
・一人でもできる仕事
・着実にコツコツ
・電話よりメールでコミュニケーションがとれる
・雑談より本質的な会話
・あまり行動力を求められない
僕は以前飛び込み営業を半年やった事がありますが、半年が限界でしたね。
相続税対策の不動産案件の営業をやっていたんですが、毎日毎日、午前中は1件1件インターホンを鳴らしてました。
めちゃくちゃ苦痛でしたね。
半年でも頑張った自分を褒めてやりたいですねw
きっと世界の仕事の中で一番向いていない仕事をしていたんだと思います。
内向的な自分を活かす方向にシフトする
・内向型人間と外向型人間は脳や遺伝子が違うだけ
・内向的な人は一人の時にエネルギーを充電する
・「内向的」「外向的」は気質を表す言葉で優劣を表す言葉ではない
・内向的な人向きの職場や生活環境がある
僕もそうでしたが、内向的な人の多くは子供の頃から
「もっと外向的になれるといいね!」
「もっと明るくオープンになろ!」
と、外向的じゃないといけないようなメッセージを受け取り、自分に自信を持てずにいます。
内向的な自分を正しく理解すれば、外向的な人と特徴が違うだけだというのがわかってくるはずです。
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