小さなことを疎かにすることの代償に気づいていますか?
「そのくらいいいだろう」と甘く見ていませんか?
人はその人の性格や人格、行いではなく印象で決めがちです。
付き合いが長くなればその人の本性や性格が分かってきますが、ほとんどの人は外面の表面的なことに騙されがちなんです。
箸の持ち方、ペンの持ち方、食べる時に器を持つor持たない、ドアを閉める時の音が大きいor小さい、挨拶の時に笑顔or仏頂面。
それぞれは小さなことですが、その小さなことが人の印象に大きな影響を及ぼします。
あの人は育ちが良さそうor悪そう、モテそうorモテなさそう、優しそうor怖そう。
あなたはその人の全てを知って判断しているわけではありませんよね?
小さなことから疎かにするということは、人生というゲームを進めていく上で常にハンデを背負っているのと同じです。
反対に、小さなことにも気を遣っている人は、いい印象を与えて常に有利にゲームを進めていけるのです。
メラビアンの法則
メラビアンの法則はアメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱され、今やビジネスシーンや恋愛などさまざまな場面で利用されています。
感情や態度について、矛盾したメッセージを発せられた時、人はどう受け取るかの研究結果。
・視覚情報(見た目など)・・・55%
・聴覚情報(口調、話の早さなど)・・・38%
・言語情報(話の内容)・・・7%
つまり、怒った顔で「ありがとう」と言われても、感謝されていると感じるより怒っている顔や声色の方を重視してしまうということです。
捻挫した人がいる時、笑顔で「大丈夫」と言っている人と、めちゃくちゃ痛そうにうずくまって「大丈夫」と言っている人がいた場合、受ける印象は違いますよね?
本当は優しい人でも強面というだけで、その人のことをよく知りもせずに怖そうというレッテルを張った覚えはありませんか?
僕たちはそれほど、本当はどうかという事実よりも、視覚情報と聴覚情報というパッと見の印象に左右されるということなんです。
ということは、ペンの持ち方一つ、食べ方一つで悪印象を与えてしまうのも納得できるのではないでしょうか?
“そのくらい”と思っていることが実は周りに与える印象はデカいという事実も踏まえておかないといけません。
尊敬される人は小さなことも大事にしている
著名人や偉人でも小さなことを大事にされている方は多いのです。
小さなことを大事にしているから著名なのか、著名だから小さなことにも気を遣うようになったのかは意見の分かれるところでしょう。
西川きよしさんの「小さなことからコツコツと」だったり、イエローハットの創業者の鍵山秀三郎さんが日常の掃除をとても大事にしていることは有名です。
日本プロ野球と大リーグで数々の記録を残したイチロー氏もこんな言葉を残されています。
大切なのは小さなことを多く重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道
どこかでこうもおっしゃっていました。
「自分は天才じゃない。なぜなら、ヒットの打ち方を説明できるから」
小さな頃から、みんなが遊んでいる中、バッティングセンターに通い続けるという本人にしたら小さなことの積み重ねが今のイチローさんを作っているのは言うまでもありません。
他にも、みんな1回は名前を聞いたことがある世界的有名人マザーテレサ。
1979年のノーベル平和賞、1996年にはアメリカ史上5人目の名誉市民にも選ばれてる人でさえ小さなことをとても大切にしています。
私たちはこの世で大きいことはできません。
小さなことを大きな愛でするだけです。
小さなことは本当に小さい。でも、小さなことを真心を込めて行うことは偉大なことなのです。
大きなことを成し遂げた人でさえ、小さなことが大事だと言っているのです。
本人にとってみれば大きな結果は、小さなことを積み重ねた結果に過ぎないということですね。
プログラムの知識がない人が、明日起きたら急に、10年その業界で働いている人と同じ知識レベルや作業効率を手に入れられるわけではありません。
博学になりたいなら、今日から5分でも本を読んだり、自分より賢い人の話を脳みそにぶち込んでいけばいいのです。
僕が小学生の頃に交換日記が流行った時期がありました。
それをこっそり見たことがあります。
そこには名指しで「あいつは細かい」と書かれていた記憶があります。
当時は傷つきましたが、今となっては細かい性格で良かったなと思います。
まとめ
未来は今日という日の毎日の積み重ねでしかありません。
毎日何かをやり続けようと思っても、サボってしまうこともあります。
それを1日で留めるのか3日で留めるのか。
僕も3日坊主なところがあるので、サボってしまうこともあります。
でも1日サボってしまったら、その次は1分でも手をつけるようにしています。
数日サボった程度で永遠にサボり続けるか、3日サボったけど4日目から少しずつやり直すのかは1年、3年、5年単位で考えれば大きな差を生みます。
ドアの開け閉めの音などを注意すると、「そのくらいいいでしょ?」という反論が返ってくることもあります。
僕が「そのくらいのこともやろうとしないのですね?」と心の中で思っていることはここだけの秘密です。
相手が”そのくらい”というくらいだから、その程度のことと見積もっていると推測できます。
その程度の小さなことなら、時間も労力も使わずにちょちょいと出来るはずじゃないですか?
小さい問題をなおざりにする人に、大きい問題を任せることはできません。
引用:アインシュタインの言葉 エッセンシャル版
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